ゾンビモノより、中編につき一部抜粋 *R-15(微グロ)注意
*自分で編集するためSE指定等かなり省いておりますが、実際に納品する場合は分かりやすく指定致します。
(場面転換。シュピーンシューンチーン)
ママ「あーら、お帰りなさい! 怪我はしてない? 血が出てないか確かめて」
J「大丈夫だよ」
P「ただいま、ママ」
ママ「ジョージ?」
G「ごめん、俺夕飯良いや。部屋に戻ってる」
ママ「ジョージ? どうしたの、あの子」
J「なんだよ、やっぱ落ち込んでるじゃん」
P「しょうがねーなー。ジョン、行こうぜ。慰めてやろ」
(ジョージの部屋)
G「はぁ……」
L「ジョージー。あはははーうふうふふー」(エコー)
P「おいジョージ」
G「うあっ! な、なんだよ、ノックしろよ二人とも!」
J「よっと…(ベッドに座る音)そんなに好きなら、物にしろよ」
G「関係ないだろ、それに、タックスマンが居るし」
P「あんなデブぶちのめしてやれよ。お前は弱くない、ゾンビと戦うのは得意だろ」
G「喧嘩は苦手なんだよ」
P「なんで?」
G「殺しちゃだめだから」
J「そりゃそうだ…」
G「銃で撃ったりナイフで切ったりするのは得意なんだよ。殺さないように殴ったりって逆に難しい」
J「もういっそ殺しちゃえよ」
P「そうだ、ゾンビにやられたって事にすれば良い」
G「やってやりたいけどね。もっと違う方法でレディに俺の方が良いって教えなきゃ」
P「お前はタックスマンより良い男だ」
J「ああ、弟だから言ってるんじゃない」
P「ゾンビ狩りの腕も上だし」
G「でもタックスマンの奴、あれ持ってるんだよ。対戦車ライフル!」
J「軍からパクってきたのか?」
G「知らないよ。でもさ、俺の銃はデザートイーグルで、あっちはシモノフだ。女だったらでかいの持ってる男の方に行くだろ」
P「…なんか話変わってないか?」
J「しかも男として大分切実な話だ」
G「真剣なんだってば! 俺がゾンビをどれだけ倒したって、一発ドカンてやられたらそれで終わり」
J「ゾンビ狩り以外で良いとこ見せるか」
P「学校が潰れてなけりゃ、チャンスはたくさんあったのにな」
J「あー、バスケの試合とかかな」
P「勉強で見返しても良い」
J「校内での喧嘩は効き目あるぞ」
P「あー、女は弱いな」
G「二人とも周り見ろよ。あるのは瓦礫と死体とゾンビだけだ。ゾンビを殺して評価されないなら、もう打つ手がないよ。大体ゾンビ狩りなんて皆やってる、同じ事やったって意味ない」
P「お前、口だけ達者だなあ」
J「ゾンビを殺さないならどうするんだ、首輪でもつけて飼うのか」
G「…………ゾンビを、飼う?」
J「…嘘だろ」
P「ジョージ、嘘だって言え」
G「ゾンビのご主人様か…」
L「ジョージ、ゾンビをペットにしたの?」(エコー)
G「まあね」(エコー)
(ゾンビ呻き声)(エコー)
L「素敵…!」(エコー)
G「俺、やっぱ夕飯食べる。ゾンビを捕まえるんだ、体力つけないと!」
P「……お前のせいだぞジョン!」
J「あー……」
(場面転換。シュピーンシューンチーン/朝チュン)
G「耳の穴かっぽじってよく聞きやがれウジ虫ども、作戦はこうだ! 血の匂いでゾンビをおびき寄せる! ゾンビが気を取られている隙に後ろに回り込む! そして頭をガツン! 気絶したゾンビをゲット! 完ぺき!」
J「ゾンビが気絶するなんて聞いた事ねえぞ」
G「だまれ糞ころがし野郎!」
P「糞ころがし野郎www」
G「何が可笑しい! どこの所属だ二等兵!」
P「は? えー……海軍?」
G「口からクソを垂らす前と後にサーをつけろ!」
J「いつまでやんだよ」
G「もうちょっと、やる気出るんだもん。さあ各自用意しろ!」
J「用意って何すんだよ」
G「このロクデナシの聳えるクソみたいな…」
J「もう良いから!」
G「血だよ。ゾンビは血の臭いに集まって来る。それから殴る物と、縄とか?」
P「アバウトすぎるだろ」
J「どこで血なんか用意するんだよ」
G「死体なんかいっぱい転がってるじゃん」
P「…あれは駄目だな。あれも駄目、腐ってる。あれは…食われてるからじきに無くなる。おえっ」
G「なんで必要な時に限ってないんだよ、誰か死ね!」
J「タックスマンやるか?」
P「殺すなら家に良いのあるぞ」
リンゴ「(SE)」
P「持ち運びに便利。血の鮮度も抜群」
J「まあ、赤ん坊だから抵抗もされないけど」
G「リンゴは実の妹だ」
P「生まれたばっかだ、まだそんなに愛着ないだろ」
J「居なくなったらバレるぞ」
G「ゾンビにしちゃえば? まだ唸ってるだけだし、動きもノロいし分かんないよ」
P「ゾンビが成長するのか研究も出来る」
J「それならいっそ、ゾンビになったリンゴをペットにするのが手っ取り早いだろ」
G「赤ん坊なんかペットにしたってかっこつかないよ!」